全国賃貸住宅新聞 2013.08.19 第1091号
前年度比160%で1000棟も視野
「今年度の受注棟数は、前年度対比160%のペースです。12月末の年度末までに180棟の受注を見込んでいます」。
同社の日置文彦社長はこう今年度の見通しを話す。現在同社の「プライムアセット」は、首都圏を 中心に約700棟を供給しているが、このままのペースで行けば2年後には1000棟を超える見込みだ。「戸建賃貸住宅自体の認知度はまだまだ低いものの、 徐々に浸透してきていると実感しています。先日も東京・駒沢で7棟の構造・完成見学会を実施したのですが、大勢の地主の方が来て下さいました」(日置社長)。
同社は毎月「現地構造・完成見学会」を実施、好評を博している。入居者募集はもとより、これ から賃貸住宅を計画している地主に対して、実際に物件を見てもらうことで、商品の良さをアピールする事が目的。地主にとっても自分の物件がイメージし易い というメリットがある。これが受注につながることも多く、好調の要因の一つとなっている。
戸建賃貸住宅は、従来の賃貸アパートに比べて、小さな敷地で建築できることで、自宅の庭先での活用ができることや、相続税・節税に有効、将来的な分割売却が可能などのメリットが多く、土地活用法の一環として注目を集めている。
同社の「プライムアセット」シリーズは、標準仕様は延べ床面積約20坪3LDKで2棟セット の場合、1棟当たりの金額812万円。この春には商品タイプを拡大、平屋タイプの「プライムアセット エポカ コモ」と、ビルトインカーポート付きの「プライムアセット レガロ」を加えた。
前者は、2LDK・3LDKの平屋。12プランを用意し、敷地面積約85㎡あれば、延べ床面積は50.5㎡から65.4㎡の同商品が建てられるという。後者は、これまで外にあった駐車スペースを建物内に入れた。2LDKを用意し延べ床面積は86㎡。