住宅新報 2013.04.16 第3311号
戸建て賃貸に新商品 ビルトインガレージなど
戸建賃貸の桧家ランデックス(東京・西新宿、日置文彦社長)は4月15日、2つの新商品を発表した。 ビルトインガレージが特徴の「レガロ」と、平屋タイプの「エポカ コモ」で、従来からのプライムアセットシリーズのラインナップを増やす。両タイプとも間 取りは2LDK。 レガロの延べ面積は86.11㎡(車庫含む)で、価格は987万円(税抜・2棟セットの場合)。同シリーズ(700万円台)よりも価格がアップ。狭小な土 地でもやや都心寄り立地で、高めの賃料が確保できるエリア向きとなる。ガレージは室内からの出入りも可能で、窓を通して愛車を眺めることもできる。
もう一つの魅力は、屋上庭園「青空リビング」があること。戸建て賃貸での屋上庭園は極めてめずらしい。桧家グループの桧 家不動産が販売している分譲戸建て住宅で、「青空リビング」が好評なことから採用したという。狭小地では十分な庭を設けることが難しいので、屋上を活用し てガーデニング(プランター使用)や、パーティーなどを楽しむことができれば、子育ての環境としてもふさわしい。
一方、平屋の「エポカコモ」の面積は50.51㎡で、価格は715万円(同)。主として高齢者の入居を想定している。
土地オーナーの「高齢者が住みよい賃貸住宅を供給することで、社会貢献したい」という要望を受けて企画した商品だという。
日置社長によると、「戸建て賃貸は集合住宅のアパートよりも入居者の人気があり、確実に需要があるので、人口減で賃貸需要が縮小しても資産運用としてのリスクは低いので、オーナーにとっては魅力」と指摘する。
「賃料もアパートより高く設定できるので、どの商品も10年程度での投資資金回収が可能」という。更に、「今後、相続税が強化されるが、分筆が可能な戸建て賃貸は、遺産分割がしやすく相続税対策としても有効」と指摘する。
戸建て賃貸は、入居者のニーズはもちろん、今後は資産活用を検討しているオーナー側からの需要が高まってくることが予想 されるが、新設住宅着工戸数に占める比率はわずか2.4%(12年国土交通省調べ)。東京では0.8%しかないという。今後の成長市場になる可能性が極め て高い。