全国賃貸住宅新聞 2011.12.19 第1007号
「プライムアセット」累計500棟供給
「プライムアセット」ブランドで戸建賃貸住宅を販売している桧家ランデックス(東京都台東区)では、土地資産組み換え提案を積極的に行なっている。現在、同商品は首都圏と名古屋で累計500棟の実績があるという。このほど竣工した東京都清瀬市の案件では、これにより10棟 の物件を建築した。
同じ敷地内に10棟を建築
西武池袋線「清瀬駅」から徒歩10分にある「さくらヒルズ」と呼ばれる開発区にこの冬、戸建賃貸住宅「プライムアセット」が10棟建築された。
設定賃料は128,000円から14万円で敷金・礼金1ヶ月。周辺相場よりも若干高めに設定されているたものの、完成前に既に5組以上の申込があるという。
連棟のためリビングが1階にいあるものと、2階にあるもの、内装も3パターンと変化を与えている。もちろん各戸のは駐車場のスペースも確保している。
この物件は24区画の分譲地で、一部を定期借地権としたほか、一部を売却。その資金を基に建築されたもの。不動産コンサルティングのライフマネジメント(東京都港区 松本隆宏社長)がコンサルティングを行ない、桧家ランデックス建築。まずは1年前に2棟を建築した。
桧家ランデックスの取締役 日置文彦氏はこう話す。
「土地の所有者は兄弟で将来的な相続と売却ができることを意識して、土地をあらかじめ分割する様にしました。当初はアパートを考えていましたが、 現在この周辺もアパートは飽和状態のため、当社が提案した戸建賃貸が採用されたわけです。建築費用は土地の一部を売却しそれを原資にしたため、ほとんどか かっていません」。
敷地内では戸建賃貸住宅のほか、定期借地権付き住宅が6棟連なり、間には緑地などを配置、土地全体を一つの街として造成する事で、敷地に付加価値を付けることにも成功したのだった。
「戸建賃貸住宅は、まだ希少価値がありアパートに比べて、高い家賃がとれることと、将来の相続を考えれば売却しやすいというメリットもあります」(日置氏)
年間150棟供給1棟812万円から
同社の「プライムアセット」は現在、首都圏と名古屋エリアで展開しており、これまでに累計500棟を供給。昨年は100棟2011年は契約も含めて150棟になる見込みだ。
特に都内での受注がふえており、同商品の大きな特徴でもある狭小地の活用として建築する地主が多いという。
この商品は、耐震強度に定評のある木造軸組み金物工法を標準装備し、団塊ジュニアファミリーを入居者ターゲット
おいたデザイン性にも配慮しているのが特徴だ。標準仕様は延べ床面積20坪3LDK2棟セットの場合、1棟あたりの金額は812万円。
同社では現在、前途した様な敷地の一部を売却し、建築費用に充てるっ三組み換えで、地主への負担を少なくしたスキームの提案を積極的に行なっており、これが受注増につながっているのは間違いないようだ。