共同仕入れで資材供給　構造に木軸金物工法を採用

戸建て賃貸住宅の建築請負を手掛けるランデックス　（名古屋市、工藤鉄太郎社長）は３月から、戸建て賃貸住宅のＦＣ事業「プライムマネジメントシステム」の施工・販売加盟店の募集を本格的に始める。
同社は戸建て賃貸住宅を「住宅業界に残された唯一の成長市場」と位置付け、07年５月末から戸建て賃貸商品「プライムアセット」の販売を開始、首都圏と東海圏で約50棟を受注している。

加盟店募集　九州北部から展開

ＦＣ展開ではこれら実績で培ったノウハウを生かし、08年度には加盟店を40社とし、同社直営で２００棟、ＦＣ店で100棟の受注目標を掲げている。既に加盟店は首都圏と愛知県合わせて10社ある。
プライムアセットは、敷地面積20坪程度の狭小地の有効活用も可能な戸建て賃貸住宅で、２棟セットの建築費は１棟当たり７４３万円。土地オーナーに資産運用策や相続税対策として提案している。
これまでの事例では、１棟から複数連棟、自宅併用などの建築実績があり、広範なニーズに対応できるとしている。入居状況も良好だという。

ＦＣ加盟店には、建築ノウハウのほか、資材の購入権、技術・営業指導の各種サポートを提供する。同社の加藤敏夫執行役員技術本部長は「ノウハウを販売して 終わりではなく、資材の供給や営業・技支援を通じて、永続的にバックアップする」と話し、競合が激しい戸建て賃貸ブランドの中で差別化を図っていく。
工法には、構造用集成材接合部に専用接合金物を使った独自の木造軸組み金物工法「プライムウッド工法」を採用。外観デザインは複数あり、好みに合わせて組み合わせることができる。 建築資材は、大手メーカーと直接交渉したうえで仕入れ、割安に供給できるとしている。

営業支援では、戸建て賃貸物件を紹介するサイト「プライムネット」　(http://www.primeasset.jp/primenet/）で情報を提供していく。
加盟店の募集は、物流コストや気候などを考慮し、統一された品質・価格での商品提供が可能な地域に限定。エリアでの独占販売権を提供する。 現状では宮城県から九州北部を中心に展開する方針。既に東京都の定員は埋まっている。

３月６日には、住宅・建設・不動産会社向けに加盟会社募集セミナーを福岡市で開催する。転勤族が多く、需要も見込める同エリアを中心に加盟店を募り、西日本から拡大を図る戦略だ。

同社は95年10月に設立、マンション・アパートの建築請負、分譲販売、不動産の売買・管理などの事業を展開してきたが、現在は戸建て賃貸住宅の建築請負事業にほぼ特化している。