『住宅新報』2008.9.16 第3081号
敷地制約 柔軟に対応
提案の幅広げ、受注拡大目指す ランデックス
戸建て賃貸事業を手掛けるランデックス(東京都中央区)は10月1日、戸建て賃貸住宅 「プライムアセット」が連棟になって構成するテラスハウス「連棟型・戸建賃貸住宅プライムアセットR(アール)」 と同「Twin(ツイン)」の販売を開始する。2階部分を戸建て風に独立させ、1階の連棟部は階段及び物入れで区分 して、隣家から物音が伝わらないように配慮した。敷地条件などの制約でアパートしか建設できなかったオーナーに 提案していく方針だ。
アールは3連棟以上からなり、1階部分の屋上に2畳程度のベランダ「Roof Courtyard(ルーフコートヤード)」を設けたのが 特徴。1、2階を通したデザイン格子で囲って、プライバシーをセキュリティを確保し、2階居室とつながる開放的な室外空間を 創出した。同社の設計担当者は、「中庭として楽しんで使ってほしい」と話していた。 神奈川県鎌倉市で6連棟の「プライムアセット」を受注した実績が商品開発に生かされた。「約250㎡の土地があれば、5連棟を建設できる」としている。 ツインは2連棟のテラスハウスで、横浜市で受注実績がある。閑静な住宅地にもなじむ外観が特徴だ。 価格は、いずれも3.3㎡当たり39万1000円~
他方、同社が08年3月から開始したFC事業は、9月現在で16社(18エリア)が加盟し、同社直営を含めて約100棟(内FC店舗で約10棟)を受注している。 今後、空白エリアの近畿圏で加盟店を募り、西日本から東日本にかけたネットワークを構築したい考え。 年度内には加盟会社を拡大して50拠点とし、今回の連棟型を含め150から200棟の受注を目指している。
8棟現場でバス見学会 基礎から完工棟まで
同社は、埼玉県白岡町で8棟の戸建て賃貸「プライムアセット」を建築中で、9月6、7日には、バス見学会と現地相談会を開催し、バス見学会には オーナーら28人が参加した。新宿から出発したバスの車中では商品説明のDVDを上映。現場では、各棟で工期をずらし、基礎、上棟、完成の建築の各段階を 見られるように工夫した。同社の担当者は、構造、内装、外観を説明しながら、構造に関する安心感や、分譲住宅と比べて遜色(そんしょく)のない外観などを アピールし、参加者からも好意的な感想が寄せられたという。
同現場の施主は、複数の土地を所有する地主。同業他社やアパート建築の営業と競合したが、デザイン性を決め手に、同社を選んだという。 現場相談会には、オーナーに加え、入居希望者らも訪れた。バス見学会と合わせて参加者は63組に上った。