『木材建材ウイークリー』2008.11.17 第1702号
戸建賃貸で実績を挙げているランデックス(東京都、工藤鉄太郎社長)。新しい戸建て賃貸のビジネスモデルを愛知県と首都圏で本格的な展開を始めて3年。
一昨年・昨年で約100棟の不動産有効活用として、戸建て賃貸住宅を供給。戸建て住宅は木造軸組(構造材は集成材)。
ランデックスの戸建て賃貸の売りは、住宅そのものの品質と価格体系(地主に少ない投資金額で高い利回り・家賃収入による投資回収期間は5年)。2棟セットで建てて1棟分が773万円(屋内延床・約20坪)。
水回りの住設機器から内装建具の建材は名前の通っているメーカー品を使用。
「国交省の土地白書によると、賃貸住宅の98%以上はマンション・アパート。戸建ては1.4%程度しか供給されていない。しかし、入居希望者の80%は戸建て物件を望んでいる現実がある。
戸建て賃貸はエリアにもよるが常に供給不足で、周囲の賃貸マンションと月額の支払いが大きく変わらなければ、高い入居率が確保できる。実際、手広くはやっていないが確実に商売になり、来年度には大阪に支店を出す計画」(工藤鉄太郎社長)。
集合住宅と違い、戸建てだと仮に撤去するのも費用の負担は少ないし、物件自体に商品価値があるので、賃貸後は中古住宅としての販売もできる。自宅前に駐車場スペースを確保。ルールを守ればペットもOK。
「転勤者やいずれは親の家を継ぐ団塊ジュニア層などに賃貸需要はある。どういう商品を提供するか、入居者をどう見つけるか、高入居率や安定収入は実現できるかなど、戸建賃貸経営者の不安を解消して、安心でしかも安定した資産運用を提案できる商品力やマネジメントをすればよい」(同)。今後はFC展開に力を入れる。
「賃貸需要のある地域ビルダーや新しい住宅事業を模索している企業に関心を持ってもらえるのでは」とも語る。