『中部経済新聞』 2010.4.30 第21365号
桧家ランデックス社長 宗像 傳 氏「いんたびゅう」
桧家住宅グループで、戸建賃貸住宅を展開する桧家ランデックス(本社東京都台東区北上野1-8-3、電話03・5806・3681)は、戸建志向が強く、潜在的需要が高いとみる中部地区での営業を強化する方針だ。「『戸建て賃貸』という市場はまだこれから。この地域でお客様を増やしたい」と語る宗像社長に、今後の経営方針や戦略などについて聞いた。
狭小地有効利用 投資商品の魅力も HP開設で情報発信
- 戸建賃貸住宅にはどの様な根メリットがあるか。
「まず、狭い土地でも建設が可能だ。マンションなど集合住宅であれば、ある程度広い土地が必要。当社商品「プライムアセット」であれば、約30平方メートルの土地があれば充分だ。複数棟を建て、個別に遺産相続させることもでき、小回りが利く」「マンションなどの投資利回りが6~8%なのに比べ、平均12%と高いのも、投資商品としての魅力。近年、急速に普及しつつある市場だ。当社の1~3月の利益額はグループの中でもトップだった」
- 中部地区には需要があるのか。
「多くの人は、(賃貸であっても)一軒家に住みたいと考えているが、これまで供給自体が少なかった。中部は特に戸建志向が高い地域で、この2年間で80棟を完工した実績もあり、今後も伸びるとみている。今年は、全社での完工目標が、100件で、うち40件がこの地域での目標だ。受注ベースでも既にこれを超える感触を得ている。名古屋市内では大分実績があるので、今後は名古屋市郊外で営業を強化したい」「まだ、認知が低いので、まず、「戸建賃貸」という概念を普及させたい。この地域専用のホームページも、5月末か6月には立ち上げる。建築現場の見学会も積極的に行ない、中部のお客様に対し積極的な情報発信を行なっていく」
- 桧家ランデックスの商品の特徴は
「建築資材の一括仕入れなど徹底したコスト削減から、1棟あたり773万円からの建設を実現した。デザインを統一した企画商品でありながら、スタイリッシュな外見なのも当社の売りだ。資金計画でも、10年以内で投下資本が回収できるよう設定してある」「耐震性にも自信がある。強度がムク材の1.5倍ある構造用集成材を使っているほか、柱や梁を軸として組み立て、外周面と床面の全てに構造パネルを固定する金物工法を用いている」