全国賃貸住宅新聞 2015.2.9
賃貸の分野では戸建てのみ展開していた桧家不動産(東京都新宿区)が先月、サービス付き高齢者向け住宅の提供に乗り出した。商品名は「カルナ」。神奈川県で展開していく。
「超軽費シルバーハウス」と銘打ち、段差のない床や余裕のある廊下幅、断熱材活用などシニア仕様でありながら、低価格で施工できる点が強み。約500㎡の敷地から建築を受け付け、10~15年ほどの早期回収を見込む。サ付きといえば、1棟につき50戸ほどある規模の大きい建物のイメージがあるが、同社が提供する規模は1棟につき最大13戸程度。アパートをシニア仕様にし、さらに低家賃で入居を募集する。稼働率100%を実現する仕組みを施した。
商品管理部の古賀洋介氏は「高齢者人口がピークに達した後も良い入居率を維持できるように、あえて小規模で展開していく」と話す。リスクヘッジの利いた戸建て運営に似た発想でサ付きも展開していく構え。
同社は、桧家ホールディングスの子会社。グループ12社の中で、賃貸事業を行っているのは同社のみ。戸建て賃貸は約170戸管理している。他は、木造住宅のフランチャイズシステムの運営等も手掛けている。